退職に向けて準備を進めている看護師さん、最終出勤日に菓子折りを渡すことは悩ましい問題のようですね。
- 病棟スタッフに渡すのは当たり前でも医師やお世話になった人にも渡すべき?
- ノシはいる?
- お菓子はどんなものが喜ばれる?
- 菓子折りにはメッセージを書くべき?
- 渡す際のマナーは?
- 選ぶべき菓子折りの種類?
などなど悩める看護師さんのために失敗しないためのコツをまとめてご紹介します。
看護師が退職するとき菓子折りはどこまで渡せばいい?【病棟のスタッフだけでOK+好みで調整】
渡す範囲やどこまで渡せばいいかの結論は次のとおりです。
- 渡す範囲で決める【病棟だけでOK!医局やお世話になった人は別途対応】
- 予算で決める【平均予算は150円~200円×30人=4,500円~6,000円程度】
- 病院や病棟の暗黙のルールに従う
- 社外の人には渡す必要はない
これについてそれぞれ詳しく解説していきます。
渡す範囲で決める【病棟だけでOK!医局やお世話になった人は別途対応】
看護師が退職する際、菓子折りを贈るのは病棟のスタッフだけで十分です。病棟で一緒に働いていた看護師や助手、事務員など、直接関わったスタッフに感謝の気持ちを伝えるのが一般的です。「病棟だけでOK」というのは、病棟内において暗黙の了解として認識されているルールです。医局の先生やお世話になった理学療法士や作業療法士、心理士、相談員さんなどについては、別途対応をするか、看護師長や上司に相談してみるとよいでしょう。!
予算で決める【平均予算は150円~200円×30人=4,500円~6,000円程度】
菓子折りにかける予算は、看護師が退職する病棟のスタッフ数や、その人との関係性、地域や職場の慣習などによって異なります。一般的には、1人あたり150円~200円程度の詰め合わせを30人分用意すると良いでしょう。その場合、4,500円~6,000円程度の予算が必要になります。ただし、予算に余裕がある場合は、少し贅沢な菓子折りにするのも良いでしょう。また、予算に制限がある場合は、菓子折りに変わるものとして、手書きのメッセージカードを一緒に添えると良いでしょう。!
病院や病棟の暗黙のルールに従う
看護師が退職する際に、菓子折りを渡す相手の範囲は、病棟や病院の暗黙のルールに従って決めましょう。一般的には、同じ病棟に所属する看護師や医師、事務員などの職員に渡すことが一般的です。ただし、病院や病棟によっては、総務や施設管理などの職員にも渡すことがある場合があります。そのため、退職前に上司や先輩に相談し、ルールを確認することが大切です。
社外の人には渡す必要はない
退職する看護師が菓子折りを渡す相手は、病棟や病院の職員に限ります。つまり、病院外の人には渡す必要はありません。例えば、理学療法士や作業療法士、心理士、相談員などは、病院外の人に該当します。また、病院内で働いている医師でも、他の病棟や診療科に所属する場合には、別途対応することが望ましいです。退職する看護師は、病棟のスタッフや医師、事務員などに菓子折りを渡し、適切にお礼を伝えることが大切です。
看護師が退職挨拶の菓子折りでゼッタイ注意すべき10つのポイント
看護師が退職の挨拶でもってくる菓子折りについてゼッタイ注意すべき10つのポイントは次のとおりです。
- ノシは不要
- 手渡しは不要
- 休憩室に開けておく
- 日持ちするものを選ぶ
- メッセージカードを添えておく
- タイミングは最終出勤日の朝に休憩室におく
- スタッフ数1.5倍~2倍くらいの個数があるものを選ぶ
- 退職挨拶のときに菓子折りがあることをちらりと伝える
- 特にお世話になった方、これからも縁がある人は別で対応
- 喜ばれる菓子折りは個包装で賞味期限が長く常温保存できるお菓子
それぞれ簡単に解説していきます。
ノシは不要
菓子折りにノシをつけることは、あまり必要ありません。特に病院の場合は、ノシをつけたくても食品衛生上の問題から許可されないこともあるため、ノシは省いても大丈夫です。
手渡しは不要
手渡しはしなくても大丈夫です。退職の挨拶とともにお菓子を渡すということもできますが、忙しい看護師さんにとって手渡しは負担になります。休憩室においておけば、スタッフが自由に取ることができるため、手渡しは不要です。
休憩室に開けておく
菓子折りは、スタッフが自由に取れるように、休憩室に開けておきましょう。こうすることで、忙しいスタッフも手軽にお菓子を取ることができます。
日持ちするものを選ぶ
お菓子は、できるだけ日持ちするものを選びましょう。特に、長期休暇などがある場合は、日持ちしないものは避けた方が良いでしょう。日持ちするお菓子であれば、スタッフが自由に取れるため、無駄が出にくいです。
メッセージカードを添えておく
菓子折りには、メッセージカードを添えておくと、スタッフに感謝の気持ちを伝えることができます。メッセージカードには、自分で手書きすることもできますが、印刷したものでも構いません。
タイミングは最終出勤日の朝に休憩室におく
最終出勤日の朝に休憩室においておくのがベストです。こうすることで、スタッフが仕事を始める前にお菓子を取ることができます。また、タイミングを最終出勤日に合わせることで、スタッフが卒業される看護師さんを見送る気持ちを表現できます。
スタッフ数1.5倍~2倍くらいの個数があるものを選ぶ
退職挨拶で渡す菓子折りは、スタッフ数の1.5倍から2倍くらいの個数があるものを選びましょう。
その理由は、スタッフ全員に渡したい場合に足りなくならないようにするためです。
例えば、10人いる病棟の場合、15個から20個程度の菓子折りを用意するのが適切です。
退職挨拶のときに菓子折りがあることをちらりと伝える
退職挨拶のときに、菓子折りを渡したことをちらりと伝えましょう。
それは、渡すことで気持ちを伝えたいという思いがあることをスタッフに伝えるためです。
ただし、あくまでもちらりと伝える程度にして、無理にアピールする必要はありません。
特にお世話になった方、これからも縁がある人は別で対応
特にお世話になった方や、これからも縁があると思われる方には、別途対応するようにしましょう。
例えば、担当してくれた看護師長や先輩、医局の先生などには、個別にお礼のメッセージを添えた菓子折りを渡すといいでしょう。
ただし、あまりにも多くの方に対応すると、予算や時間の面で負担がかかる可能性があるため、適度に対応するようにしましょう。
喜ばれる菓子折りは個包装で賞味期限が長く常温保存できるお菓子
菓子折りに選ぶお菓子は、個包装で賞味期限が長く、常温保存ができるものがおすすめです。
理由としては、個包装になっていると、開封前にもかかわらず、何かの拍子に中身がこぼれてしまう心配がなく、その場で食べられるので便利です。また、賞味期限が長いものを選ぶことで、先に食べたスタッフから順に食べられるため、無駄にならないというメリットもあります。さらに、常温保存ができるものを選ぶことで、スタッフが自由においておけるため、持ち帰る手間も省けます。
おすすめのお菓子としては、チョコレートやクッキー、キャンディー、ガムなどが挙げられます。特に、季節限定品や地元のお土産など、ちょっとしたこだわりを加えると、スタッフにとっても思い出深いものになるでしょう。
看護師の退職日の流れや注意点は?
看護師の最終出勤日である退職日の流れや注意点は次のとおりです。
看護師の退職当日(最終出勤日)の流れは次のとおりです。
- 始業前に看護師長に挨拶をする
- いつも通り仕事をする
- 同僚や後輩にお得情報は共有しておく
- 引き継ぎ漏れがないか最終確認する
- 菓子折りは病棟の慣例に従う
- 夜勤なら出勤時間や挨拶する時間の調整をしておく
- 挨拶まわりは部署のトップから順番に回る
- 退職時にもらう書類や手続を確認しておく
看護師の退職当日挨拶の7つのポイントは次のとおりです。
- 挨拶は1分~3分程度にまとめておく
- 退職理由は「一身上の都合」でOK
- 挨拶のタイミングは看護師長と事前に打ち合わせしておく
- 挨拶の中で「感謝の気持ち」を伝える
- 挨拶はポジティブで明るい内容を意識する
- 思い出や学びのあるエピソードがあると尚良し
- 泣いたりテンパったりするならカンペを用意しておく
看護師の最終出勤日に変な行動をしたくない、忘れ物や引き継ぎ忘れをしてまた仕事場に来たくないというあなたは『看護師が退職時に使える挨拶例文5選と最終出勤日の8つの流れ』をチェックし、退職日の流れを確認しておきましょう。
看護師の退職時の菓子折り関係でよくある質問
看護師の退職時の菓子折りについてよくある質問は次のとおりです。
- 看護師が退職時に菓子折りは誰に渡せばいい?【病棟スタッフのみで十分!医師やその他お世話になった人には別途渡してもいいかも】
- 看護師の最終出勤日にお菓子をなんて言って渡す?【朝の申し送りや夕方の夜勤への申し送り時に「お世話になりました」と退職時の挨拶をかねて渡すのがおすすめ】
- 看護師の退職の挨拶はどこまでいえばいい?【病棟全スタッフとお世話になった人!後々狭い業界だから縁があるかもなので丁寧に挨拶がベター】
- 看護師の退職時のお菓子にメッセージは書いたほうがいい?【メッセージがあったほうが最終出勤日にいなかったスタッフもあなたの退職の菓子折りだとわかるから書いたほうがいい】
それぞれ簡単に回答していきます。
看護師が退職時に菓子折りは誰に渡せばいい?【病棟スタッフのみで十分!医師やその他お世話になった人には別途渡してもいいかも】
退職時に菓子折りを渡す相手は、病棟スタッフのみで十分です。しかし、お世話になった人には別途菓子折りを渡してもいいでしょう。例えば、病棟以外の部署にお世話になった医師や、理学療法士、作業療法士、心理士、相談員さんなどです。ただし、渡す相手を決める際には病棟の上司や先輩のアドバイスを仰ぐことも大切です。
看護師の最終出勤日にお菓子をなんて言って渡す?【朝の申し送りや夕方の夜勤への申し送り時に「お世話になりました」と退職時の挨拶をかねて渡すのがおすすめ】
最終出勤日にお菓子を渡す際には、朝の申し送りや夕方の夜勤への申し送り時に「お世話になりました」と退職時の挨拶をかねて渡すのがおすすめです。また、手渡しする場合には、渡すときに名前を呼んで渡すと丁寧です。
看護師の退職時のお菓子にメッセージは書いたほうがいい?【メッセージがあったほうが最終出勤日にいなかったスタッフもあなたの退職の菓子折りだとわかるから書いたほうがいい】
看護師の退職時に贈る菓子折りにメッセージを添えるべきかどうか迷っていませんか?答えは「書いた方がいい」です。メッセージを添えることで、最終出勤日にいなかったスタッフでもあなたからの退職のお菓子折りであることが分かります。
メッセージには、最後のお礼や思い出話を書くのがおすすめです。例えば、「長い間お世話になりました。本当にありがとうございました。今後もお互いに頑張っていきましょう」といった感謝の気持ちを込めたメッセージが良いでしょう。
また、メッセージには署名を忘れずに書きましょう。菓子折りを贈る本人が誰か分からないと、受け取ったスタッフが困ることもあります。
ただし、メッセージを書く際には文字数に注意が必要です。あまりにも長いメッセージは読むのが面倒でスタッフにとって負担になる可能性があります。簡潔で分かりやすいメッセージを心掛けましょう。
まとめ
看護師の退職時に菓子折りを渡す範囲は、病棟スタッフに渡すだけで十分です。ただし、医師やその他お世話になった人にも渡す場合は別途準備すると良いでしょう。退職の挨拶は、病棟全スタッフとお世話になった人に丁寧に行いましょう。菓子折りは、個包装で賞味期限が長く常温保存できるものを選び、スタッフ数の1.5倍〜2倍程度の個数があるものを用意すると良いでしょう。
また、退職時の菓子折りにはメッセージカードを添えることがおすすめです。メッセージがあると、最終出勤日にいなかったスタッフもあなたの退職の菓子折りだとわかるので、印象に残ること間違いなしです。メッセージには、お礼の気持ちや今後の抱負などを書くと良いでしょう。
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退職は人生の転機であり、スムーズに進めることが大切です。看護師の皆さんが、自分にとって最適な退職方法を見つけ、新しいステージに向けて前進することを願っています。