看護師退職の強い引き止めをズバッと解決する5つの断り方&7つの理由

「退職を考えているけれど、看護師長が強く引き止めてくる」という悩みを抱えるあなたへ。

この記事では、看護師が退職するときに看護師長や看護部長からの強い引き止めにあったときの対処方法や、引き止められる理由について詳しく解説します。

まず強い引き止めに合った時の対処方法は次のとおり。

• 嘘をつかない
• 退職意思が固いことを伝える
• 退職時期や転職時期を伝える
• 病棟や人間関係の不満を言わない
• 退職願を早々に作って退職日を記載する

看護師が退職時に強く引き止められる理由は次のようなものがあります。

• 人材不足だから
• 看護師経験が1年～3年未満だから
• 他の退職者と退職時期がカブるから
• 病院のローカルルールを強制するから
• あなた自体が素晴らしい看護師だから
• 自分の時代と比較して説教したいから
• 人材育成に時間的・人材的コストがかかるから

これらをしっかりと理解していれば、引き止められても適切な対処ができるはずですよ。

もし退職を考えているけど転職先を見つけていないあなたは危険かも!!
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また今、実際に看護師長から引き止めにあっていてうんざりしているあなた。

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ではここから強い引き止めに合った時の対処法を解説していきますね。

基本的な看護師退職の流れを知りたい人は『これで安心！看護師が知っておくべきスムーズな退職の流れ13STEP』を参考にしてください。

看護師が退職を引き止めに合った時のトラブルを避ける5つの断り方

まず強い引き止めに合った時の対処方法は次のとおり。

• 嘘をつかない
• 退職意思が固いことを伝える
• 退職時期や転職時期を伝える
• 病棟や人間関係の不満を言わない
• 退職願を早々に作って退職日を記載する

嘘をつかない

引き止めに合った場合でも、嘘をつくことは避けましょう。本当の気持ちを伝えることが大切です。
看護師長に対して嘘をつくと、「あーこの子嘘ついてるなぁ」と伝わる場合があります。看護師長も歴戦の戦士のようなもので、何度も何度も看護師の退職の申し出に立ち会った来ています。

なので嘘をつくとカンタンにバレる可能性があります。

例えば、「新しい環境で自分を成長させたいと思って転職を考えています」と率直に伝えましょう。自分の真意を伝えることで、相手も納得しやすくなるはずです。

嘘はいつかばれてしまうもの。信頼を大切にし、誠実に対応することで、円満な退職を実現しましょう。

もし、どうしても看護師長に伝える退職理由は嘘がいいと考えているのなら、嘘の退職理由を伝えるコツや伝え方、注意点を『【衝撃】看護師が使う究極の嘘の退職理由ランキングベスト10【例文解説】』で頭に入れてきましょう。

退職意思が固いことを伝える

引き止めに合った場合でも、自分の退職意思が固いことを相手にしっかり伝えましょう。

相手に自分の意思が揺るがないことを明確に伝えることで、引き止めの効果を薄めることができます。

特に退職理由が重要で、退職理由が「ポジティブ」「引き止めようのない」「やむを得ない」理由にするとよいでしょう。退職理由はざっと次のとおり。

• 給料が低いため(伝えてOK)
• 地元に帰るため（伝えたらダメ・NG）
• 夜勤がつらいため（伝えたらダメ・NG）
• 休みが少ないため（伝えたらダメ・NG）
• 進学や留学のため(伝えてOK)
• 責任が重すぎるため（伝えたらダメ・NG）
• 結婚・寿退社のため(伝えてOK)
• 人間関係が悪いため（伝えたらダメ・NG）
• 通勤距離が遠いため(伝えてOK)
• 残業(超過勤務)のため（伝えたらダメ・NG）
• 体調不良・病気のため(伝えてOK)
• 他職種への興味のため(伝えてOK)
• 妊娠・出産・育児のため(伝えてOK)
• 病棟とウマが合わないため（伝えたらダメ・NG）
• やりがいがなくなったため（伝えたらダメ・NG）
• パートナー(夫)の転勤のため(伝えてOK)
• 親の介護・家族の看護のため(伝えてOK)
• 海外ボランティアへ参加のため(伝えてOK)
• 看護師に向いていなかったため（伝えたらダメ・NG）
• 他分野・他施設への興味のため(伝えてOK)
• スキルアップ・キャリアアップのため(伝えてOK)

これらの退職理由の詳しい使い方やランキング、例文や伝え方は『限界…看護師の本音と建前の退職理由ランキング21＆ハッ!!と驚く伝え方』『看護師が退職理由をズバッとした9つの伝え方と看護師長へ伝える例文17選』が参考になります。

例えば、「新しい環境でのチャレンジやスキルの習得に興味を持ち、自分自身を成長させるために退職を考えています。この決断は私のキャリアにおける重要な一歩であり、貴病院で培った経験を活かし新たな挑戦をしたいと思っています」と伝えると良いでしょう。

退職意思が固いことをしっかり伝えることで、相手もあなたの決断を尊重し、円満な退職へと導くことができます。

看護師長への退職意思の伝え方や例文が気になる方は『看護師が退職理由をズバッとした9つの伝え方と看護師長へ伝える例文17選』が参考になります。

退職時期や転職時期を伝える

引き止めに合った場合でも、看護師長には具体的な退職時期や転職の予定時期をしっかり伝えましょう。

なぜなら退職時期や転職時期、転職先の入職時期を伝えないと、退職をうやむやにされたり、延期されたりする可能性があるから。

シフト制の仕事の関係上看護師は、人手不足になると困るケースがほとんどです。看護師長によってはあわよくばこのままいてほしいと考えている人もちらほら・・・。

自分の退職時期や次の職場での勤務開始時期を明確に伝えることで、相手も調整しやすくなります。

例えば、「私は来月末までに退職し、翌月から新しい職場で勤務を開始したいと考えています。これに伴い、引継ぎや人事の手続きなどを円滑に進めるために、ご協力をお願いいたします」と伝えると良いでしょう。

具体的な退職時期や転職時期を伝えることで、相手も計画を立てやすくなり、円満な退職とスムーズな移行が実現できるでしょう。

看護師が何ヶ月前から退職活動を始めれば良いのか？退職におすすめの月はいつか気になるなら『【必見】看護師の退職意思は何ヶ月前に伝えるべき？法律&成功の秘訣を解説』が参考になります。

病棟や人間関係の不満を言わない

引き止めに合った場合でも、病棟や人間関係の不満を口にすることは避けましょう。

退職の理由を不満やクレームに結びつけることは、人間関係を悪化させる原因となります。

参考記事：看護師長が辞める理由のとき退職理由として伝えていいの？【結論：絶対に伝えてはダメです!!】

代わりに、自分自身の成長や新しいチャレンジを求めることに焦点を当て、ポジティブな理由を伝えましょう。

例えば、「新しい職場でより幅広い経験を積んで成長したいと感じています。自分の能力を最大限に発揮するために、新しい環境でチャレンジしたいと考えています」といった具体的なポジティブな意図を伝えることが大切です。

自分の成長や新たなチャンスに焦点を当てることで、相手も納得しやすくなります。病棟や人間関係の不満を避け、前向きな姿勢を伝えましょう。

退職届を早々に作って退職日を記載する

引き止めに合った場合でも、早めに退職届を作成し、具体的な退職日を明記しましょう。

「私はここを退職し、退職日は〇月〇日とさせていただきます」といった具体的な日にちを書けるので確認書類としてはつよつよです。

ただし注意点は、看護師長と退職日や最終出勤日について相談をして、確定がした段階で作成しましょう。

看護師長と退職月を相談していないにも関わらず、退職届を出しても受理してもらえない危険性があります。

ちなみに看護師が提出するのは退職届です。退職願や辞表は役割が違うので注意してください。看護師の退職届の書き方や注意点、テンプレートがほしいあなた、退職願や辞表との違いを知りたいあなたは『看護師が3分で完璧になる退職届の書き方講座！退職願・辞表の違いも解説』を参考にしてください。

なぜ看護師退職で引き止めに合うのか？7つの理由

看護師が退職時に強く引き止められる理由は次のようなものがあります。

• 人材不足だから
• 看護師経験が1年～3年未満だから
• 他の退職者と退職時期がカブるから
• 病院のローカルルールを強制するから
• あなた自体が素晴らしい看護師だから
• 自分の時代と比較して説教したいから
• 人材育成に時間的・人材的コストがかかるから

人材不足だから

看護業界はどこも人手不足、人材不足です。看護師の資格を得る人がたくさんいますが「自分の病院で看護師として働いてくれる人材」「自分の病院でナースを続けてくれる人」が少ないのでどこの病院も困っていまう。

そのため、病院や医療機関は優秀な看護師を手放したくないと思っています。

看護師長もなるべく看護師を流出させたくありませんし、看護師が流出すると次は看護師を採用して補充されるまでに時間がかかります。

その間はいる看護師に負担がかかるため「こんなに忙しい病棟なんて無理！」と余計マイナスのスパイラルに入っていしまう可能性も汗

看護師経験が1年～3年未満だから

看護師経験が1年未満、1年～3年未満と経験浅い場合、引き止められる可能性が高いです。

なぜなら『看護師経験が浅いとどこの病院も通用しないよ』と経験を理由に引き止めやすいから。

実際基礎看護技術である採血や点滴、皮下注射などの技術は必須なのでどこの病院でも身に着けておいてほしい看護技術ではあるものの、正直転職してから練習しても十分モノになるので気にする必要はないかもしれません。

他の退職者と退職時期がカブるから

病院内で複数の看護師が退職を考えている場合、退職時期が重なることがあります。

病院側は一度に多くの看護師を失いたくないと考えているので、あとで退職を申し出てきた看護師を引き止めたり、次の退職者が決まっているから待ってくれると一時的に引き止めてくるケースがあります。

このような場合、病院側は引き止め策を強化することがあります。自分の退職時期や転職時期を明確に伝え、相手のスケジュール調整に協力しましょう。

病院のローカルルールを強制するから

病院によっては独自のローカルルールや暗黙ルールが存在してそれを強制するケースも多いです。

例えば次のようなローカルルールがあります。

• 退職は必ず1年前から言わないといけない
• 看護師長以外に申し出た看護師は退職延期
• 就業規則から逸脱した言い方をする看護師は退職できない
• 退職希望者は看護師長や看護部長と面談が必要

上記のような謎のルールを強要してくることが多いです。

病院のルールに振り回されないようにしましょう。

あなた自体が素晴らしい看護師だから

逆にあなたが看護師として素晴らしいスキル、マネジメント力、リーダーシップ力などを発揮していて看護師長があなたを手放したくないという理由で引き止められるケースもあります。

正直、そのようなケースについては引き止めを無視して転職や退職したほうがいいでしょうね。

なぜなら、あなたにとって成長の機会やキャリアアップの機会損失になっている可能性が高いから。

あなたはどこでも輝ける看護師さんなので、ぜひ自分の成長やスキルアップのためにも違う病院や環境で成長するべきです。

看護師長があなたを素晴らしい人材と評価していてもそれが直接的に給料に直結するわけではありませんからね。

もし、スキルアップで転職考えているなら『看護師が「スキルアップ」を退職理由にする時の8つのポイント』が参考になります。

自分の時代と比較して説教したいから

看護師長や上司は、自身の時代と現在の若い看護師との違いを感じることがあります。そのため、自身の経験や教訓を説教することで、引き止めを試みることがあります。

これは一番ウザいですよね。

人材育成に時間的・人材的コストがかかるから

看護師は病棟に来てすぐに仕事ができる即戦力系の看護師サンもいれば、1から手とり足取り教えてないとものにならない看護師サンもいます。

そのため、今病棟で働いている看護師を放出すると人材育成に時間的にも、教えるスタッフを捻出する人材的なコストもかかるため引き止めて辞めさせたくないわけですね。

以上の7つの理由が、看護師退職で引き止めに合うことを説明しています。自身の状況や病院の事情を理解し、円満な退職を実現しましょう。

強い引き止めやパワハラに合うなら退職代行を利用しよう

看護師が強い引き止めやパワーハラスメントに遭う場合、諦めて退職代行を使うのも手です。

強い引き止めやパワーハラスメントに直面している場合、自分自身で対応することが難しいです。

退職代行を利用することで、プロのサポートを受けながら円満じゃないにしてもスムーズな退職ができます。

転職先を決めるために看護師転職サイトに登録する

もし転職先を探すのに苦慮しているなら、無料登録・無料利用できる看護師転職サイトを利用するのをおすすめします。

看護師転職サイトには、看護師専門のアドバイザーが在籍しているため、転職の悩みや求人情報の比較などを手伝ってくれますよ。

これらの看護師転職サイトは、豊富な求人情報と専門のアドバイザーによるサポートを提供しています。自身の希望条件に合った転職先を見つけるために、積極的に活用しましょう。

自力での退職を目指す看護師の引き止めへの対処方法5選

看護師が強い引き止めにあった場合でも、自力で退職したいのなら次のような対処方法を試してみましょう。

• 労働基準監督署へ相談する
• 引き止めようのない退職理由を伝える
• 退職願（退職届）を内容証明で郵送する
• 退職の申し出から相談内容を録音・録画しておく
• 看護師長より上の人事課長や看護部長に相談する

労働基準監督署へ相談する

まずは鉄板の対処方法としては、労働基準監督署に相談をしてみましょう。

強い引き止めや看護師長が退職に取り合ってくれないのはパワハラや法律違反になる可能性が高いです。

労働基準監督署へ相談することで、適切なアドバイスや支援を受けられる可能性があります。

引き止めようのない退職理由を伝える

外部機関に相談するのも一つの手ですが、そもそも退職理由を引き止めようのないものにするのも大切です。

例えば、家庭の事情や体調不良などが引き止めようのない、やむを得ない理由になります。

それでもなお、強い引き止めや意味のわからない嫌がらせ、いじめ、無視などをされるなら他の方法を試してみましょう。

看護師の退職理由ランキングや伝え方、ネガティブからポジティブ退職理由への変換方法などは『限界…看護師の本音と建前の退職理由ランキング21＆ハッ!!と驚く伝え方』『看護師が退職理由をズバッとした9つの伝え方と看護師長へ伝える例文17選』で解説しています。

退職願（退職届）を内容証明で郵送する

退職願いや退職届を内容証明郵便で郵送してしまうという方法もあります。

基本的には看護師長に伝えましょう。そのうえで看護師長が動かないようなら看護部長や人事担当者などに相談してみるのがおすすめです。

意外と看護師長だけが退職を取り合ってくれないだけで、事務局に伝えるとスムーズに退職の手続きが取れるケースも多いですよ。

ちなみに内容証明は郵便物の証拠となるため、退職願の郵送を確実に行い、受け取りの証拠を確保することができます。

退職の申し出から相談内容を録音・録画しておく

退職の申し出や相談の際には、スマホの録音や録画しておき、証拠として残して置くのがおすすめです。

録音や録画は、退職の意思を明確に伝えたことやパワーハラスメントの証拠として活用できるからです。

スマートフォンや録音機器を使用して、退職の申し出や相談のやり取りを録音・録画しておくことで、後日法的な処理や裁判、ハラスメント証明に役立ちます。

看護師長より上の人事課長や看護部長に相談する

看護師長より上位の人事課長や看護部長に相談することで、解決するケースも多いです。

看護師長が強く引き止めてくるだけで、看護師長よりも上の人事課長や看護部長に相談してみると意外と退職の手続きがすぐに済んだり、看護師長が掌返しをしてきたりするケースも多いです。

ちなみに看護師長以外の誰に言うべきか、誰に相談すべきかについては『看護師が辞める時・退職するとき誰に言うべき？【看護師長です!!】』で解説しているので必読です。

まとめ：強い引き止めには5つの対処方法を実践

看護師が辞めたい、退職したいといったときに看護師長から猛烈な引き止めにあった場合の対処方法を解説してきました。

最終的にどうしても退職できない、相談にならないと感じた場合は退職代行を使うのがよいと思います。

もし、看護師長が退職の手続きに進んでくれたのなら、転職先を探しつつ退職を進めていきましょう。

退職と同時に次の転職先への入職も決まれば、保険の切り替え手続きや面倒な書類のやりとりがなく楽ですよ。

さらに、自身で退職を伝えることが難しい場合は、退職代行サービスを利用することも一つの選択肢です。退職代行サービスでは、プロの弁護士や専門家があなたの代わりに交渉し円満な退職を実現してくれます。